もちこの雑記

自然に、人に、寄り添いながら、誰かのお役にたつ人生を。

もちこの雑記

早かったような、いやいや長かったかな。気がつけば、20年目。6月3日の朝7時すぎ。その日は6月だというのに肌寒く薄いセーターを着ていたことを今でも覚えています。息子のクラスメイトの女の子が「〇〇くんのママ、〇〇くんが車にぶつかった。」と知らせに来て、現場は家から100mも離れていない横断歩道。小学校へ登校道。その年の春に山側環状線卯辰トンネルが開通しトンネルから幹線道路までの一部の道において渋滞が日常化しつつありました。あの日も大渋滞だったらしく、救急車の到着がとてつもなく長く感じました。息子は車に跳ねられ、頭を強く打ち脳挫傷。意識不明のまま低体温療法による治療。県内では小児初の低体温療法だったと後から教えてもらいました。ICUで1週間すぎ、生きるか死ぬか峠を超え、その後、意識が回復するまで約一か月。高次脳機能に障害を残しリハビリ生活へ。

この20年、いろんなことを体験し、親も子も生きるのに必死でした。辛すぎて、途中、生きることをやめたくなった子に私は幾度も涙を流し、励まし勇気づけ、生きていこうと、前を向いて歩いてきました。神様はちゃんと見てくれていて、今では、必ず傷は癒され、人は変われるということを確信しています。

辛く悲しい時は、野に山に海に、自然の中に身を置いてきました。時にはどっぷりと、時間があれば野山を歩き、樹木に草花にふれ、瞼を閉じ、光や風を感じ、心地よさで全身を満たし、喜びも悲しみも今そのときの感じることを事実として受け止めてきました。開いていた傷口がふさいでいくような感覚となり、声なき声が聴こえることもありました。ともに生きていこうと励まされ、身体を優しく包んでもらったような感覚。

自然は私のそばにあります。いつでも自分の足で歩いていけます。一人で心細い時は、友人を誘うことができるし、私も誰かのお役に立てることができたらいいなぁ。一人で心細くなっている人のそばに寄り添って自然を感じる時間を共有できたら、最高にうれしい。そんな自然案内人でありたいです。

鳥が運んでくれたのかスイカズラの蔓が伸び、白と黄色のかわいい花が咲いて良い香りがしています。

スイカズラの花言葉は、「愛の絆」「友愛」「献身的な愛」だそうです。
蔓がのびて少々厄介者扱いしていましたが、この花の香りは大好き!蒸留してみようかなぁ。

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