山の音(Yama Note)

#1 藪漕ぎ(やぶこぎ)

山の音(Yama Note)

「藪(ブッシュ)漕ぎ」とは?
登山には、ガイドブックに出ているような一般的な登山コースを歩くものから、雪山やロッククライミングまで、様々な形態やジャンルがあります。「藪(ブッシュ)漕ぎ」は、通常の登山道などがないルートを草木をかき分けながら歩くことをさし、登山の一分野のように扱われることもあります。生えている草木の種類にもよりますが、当然、歩きにくく、道を歩く登山に比べて、時間も体力も倍以上を要するうえ、ルートを見失う危険性をはじめ、さまざまなリスクがあります。

なぜ、そういった苦難を好き好んで行うのかは、人それぞれでしょうが、未知なる世界・モノとの出会いを求める冒険心や好奇心によることは共通しているのではないかと思います。また、地図やコンパス(近年はGPSやその機能を有するスマホ)、あるいは自分の感覚を頼りに、目的とした山頂にたどり着いた時の喜び・満足感は、苦労に比例して大きいとも言えるでしょう。

藪漕ぎをいとわなければ、山の世界は無限に広がるように感じられるかもしれません。(文:のんべぇ)

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